(公財)広島県男女共同参画財団「エソール広島」は,男女共同参画社会づくりのための拠点です

HOME
>
チャレンジ支援
>
女性のチャレンジ支援事業
>
チャレンジTALK
>
地域を守る 地域消防団員

地域を守る 地域消防団員


広島市西消防団三篠大芝分団班長
神村登紀恵さん
 

 

 

 

 

 

 

 

地域消防団へ入られた経緯を教えてください

地域の青少年活動(青少協・子ども会)といった活動をしていましたが,当時一緒に活動していた人がたまたま地域消防団の副団長で,その方から,消防団に女性をいれることになったので入ってくれないかと頼まれたのがきっかけです。当時は子ども会等,さまざまな活動をすでにしていたので,さらに増えるのかと躊躇しましたが,結局平成8年10月1日に正式な入団となりました。広島市西消防団では初の女性の消防団員でした。

 

地域消防団とは具体的にどのような仕事をされるのですか?

消防団とは,市町村の消防機関のひとつで,地域と消防署のかけはしとなるものです。平素は本業の仕事を持ち,災害がおきたときは消火活動,救助・救出活動,それから警戒巡視,避難誘導等を消防署と連携をとりながら行います。私達の地域の消防団員は消火栓がどこにあるかを全員が知っていますので,消防署員とうまく連携して活動できています。平常時は有事の際に向けてのさまざまな訓練をしています。

 

また,女性が入団したことで何か変わったことはありますか?

地域消防団員は,非常勤の特別地方公務員という立場で有償ボランティアです。 入団当時はがちがちの男社会だったので,私たち女性はまったくのお客様状態。まず私がしたのは,例えば男性1人が運ぶ机も,女性が2人いれば運べるのだと,自分達から「あれをやらしてくれ。これをやらしてくれ」と仕事の幅を広げていくことでした。平成12年に応急手当普及員となり,消防団員に対する普通救命講習の指導を行うことができるようになりました。現在は普及員から,応急手当指導員を取得し,一般市民や企業に対しても救命訓練を行っていますが,いかに男社会の中で女性団員の場所をつくるかということが難しかったことですね。

 

消防団員になったことでご自身の生活に何か変化はありましたか?

実は,認知症の母を介護しているときに,3回ほど料理中のフライパンに火が入ったことがありましたが,自分で消すことができました。 また,自宅に無線が入るようになっているので,例えば,料理中に火事の連絡が入れば料理は他の家族に任して飛んでいくといったように,家族みんなも地域の防災に協力してくれています。私自身,この地域で火事が起こりやすいところはどこで,消火栓がどこにあり,独居の高齢者がどういう状況にあるなど,視点が自分の住んでいる地域全体へ幅広くなったように思います。

 

 

これからの抱負や皆さんへのメッセージをお願いします

現在,全国の地域消防団員は全盛期の200万人から90万人へと減少していますが,女性団員は増えています。今では,18歳以上から地域の消防団に入ることができます。女性の消防団の活動を知ってもらい,さらに仲間を増やしていき女性分団を作りたいと思っています。
高齢者世帯の防火訪問をしていますが,独居の方が留守だと大変心配になりますが,女性の場合,だいたい近所の方が今日はどこにいっているかを知っています。ぜひ女性の皆さまは,これから地域の友達をしっかり作っておいてください。一人単位でも家族単位でも生きていけない,地域単位で繋がって自分達の地域を守っていくために一人ひとりが率先して行動していただきたいと思っております。