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広島初の女性マイスター

広島初の女性マイスター


平成19年度「ひろしまマイスター※」の三菱電機株式会社福山製作所の金島裕子さん
※広島県は,県内の卓越した技能者の中で特に優れた人を「ひろしまマイスター」に認定している。
 

 

 

 

 

 

 

 

ひろしまマイスターに認定されたお仕事の内容を教えてください。

電気製品にはプリント基板(電子モジュール)という電子部品が入っていますが,その電子部品つまり電気製品の心臓部というかそれを動かす頭脳を作っています。最近スケルトンといって電子部品が見えるものもあります。現在は部品も小さくなって,ほとんど機械が作っていますが,それでも,手直しとか改造とか試作とか開発とかまだまだ人の手がいる部分がかなり残っています。そのプリント基板によって,ものが動いたときの感動とか製品が完成したときとかが大好きです。無理だろうというプリント基板を作った時は最高ですね。

 

ひろしまマイスターに選ばれたことについて感想など教えてください。

私が,ひろしまマイスターに選ばれたことは,おこがましいと思っています。多分若い人の方が作業は早いと思いますが,手組みの時代から自動化まで知っているので,作業をするのに手組みか機械かの判断は,私の方が優れているかなと思います。自分が抜けても,後を継いでやってくれる人が出るまで,教えていかなければならないと思っています。それはマニュアルにして分かることではないので,やはり一緒にやらないといけない。折角マイスターにならせていただいたので,そこもしっかり伝授していきたいと思います。

 

これまで印象に残っていることはありますか。

技術技能を競う大会というのもがあり,それぞれの工場で優勝した人が三菱電機の全社大会に出場するというものです。それまで,女性が出ていなかったのですが,それに出場させてもらいました。最初の年は失敗して優勝できませんでしたが,職場の同僚が盛り上げてくれて、その翌年優勝できました。同じ努力をしても結果を出せる出せないで違ってくると思います。その時に自分の能力が出せたことが自信になりました。

 

影響を受けた人物はいますか

人の能力の芽を出させる人と芽を叩く人がいますが,私は,最初の職場の上司に,やればお前はできるぞと能力の芽を出してもらったと思っています。36歳の時に班長という監督職になり,何十人という班員を受け持って作業をしなくてはいけなくなりました。その時,今度は私が芽を出してあげられる人になりたいと思いました。こいつはダメだと頭を叩かれた人でも,持ち上げれば芽が出る人は沢山います。芽を出してもらった人に返すのではなくて,次の人に返すのが恩返しになるということを当時の上司に教えて頂いたのかなと思っています。

 

女性だということで,職場で苦労したことはありますか

男性と同じことをするのは当然だけど,重いものを持ったりするのはやはりハンディを感じることがあります。ただ,女性だけがコピーとりをしているわけではないので,どんなことも自分でしています。
男性とか女性とかいう前に,女性同士でもお互い違う人間なので,違う能力を持っていますよね。人には得手,不得手があるわけで,自分の得意な分野をしっかり出して,苦手なところを補い合うという考え方を持つとうまくいくのではないでしょうか。 ただ,1週間の出張に行けといわれることがあります。私にはおばあちゃんがいたし,夫も同じ会社なので,仕事の内容を理解してくれて,行くことができましたが,総ての女性作業者が行ける訳ではありません。例えば、女性作業者が「あいつは言うことを聞かない」と言われた時に,「それは違うでしょ」と自分のこと以外でそれが言える立場に女性がいることは価値があるなと思いました。

 

 

若い世代の女性へメッセージをお願いします

若い世代の女性へメッセージをお願いします ひとつのことを継続していくのは素晴らしいことなので,結婚や出産でそのことを諦める必要はないと思います。2年くらい空いても戻るのに1年かかるか半年かかるかわからないけど,必ず戻れると思います。私は子供が3人いますが、丁度班長になった時は、下の子が3〜4歳の頃で、夜遅くまで会社にいたので、起きている時に会えない日もありました。うちの子の口癖は、お母さんに育てられた覚えはないです。(笑い)
今は子供たちと大人の話ができて本当に楽しいです。3歳くらいの時はしんどかったけど,それをクリアしたご褒美かなと思っています。