(公財)広島県男女共同参画財団「エソール広島」は,男女共同参画社会づくりのための拠点です

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初の女性執行役員 NTTドコモ中国支社長

初の女性執行役員 NTTドコモ中国支社長


株式会社NTTドコモ
執行役員中国支社長 井手 明子さん

 

 

 

 

 

 

 

 

「仕事を選んだきっかけ」

社会人としてのスタートは1977年、今から32年前。電報と電話のサービスを提供する電電公社に入社しました。
当時は男女雇用機会均等法の施行前で、女性の就職活動は厳しく、自宅に企業からのDMが来ることは皆無でした。 初任給も男女で差があることが当たり前で、企業の訪問活動をしても、長く勤務している女性の先輩は非常に少ない状態でした。

就職先として希望したのは、社会の役に立っているという実感が持てること、長期間勤務できること、男女の差なく教育訓練や人事異動の機会があること、の3点で、当時で言えば、 民間企業でその条件を満たすところは少なく、公務員や公共事業体である公社を受験しました。電電公社には長い電話交換手の歴史があり、女性が働き続ける制度が整っていること、女性の管理職も存在することが決め手となりました。
32年の勤務の間に、公社は民営化されてNTTとなって再編成され、主に営業、業務管理、人材育成などを担当し、人事異動を16回経験しました。

入社5年目に長男、7年目に長女を出産後、1年間の育児休職を取得しました。復職後すぐに担当した仕事は、いかにしてより多くのお客様に電話を使っていただくかという、通話利用促進の仕事でした。 「かけなければいけないと思いながら、かけづらい電話」は何かをアイデアフラッシュしたところ、<サラリーマンが帰宅前に、『今から帰る』と家にかける電話>が浮かび上がってきました。 キャッチコピーは<カエルコールありがとう>。自分自身の1年間の専業主婦の経験から、<家で待っている主婦>の気持ちを捉えた、主婦に対する応援歌としました。<カエルコール>は、「現代用語の基礎知識」にも取り上げられ、各種の広告大賞も受賞し、社内では社長表彰を受賞しました。 育児休職中の体験が仕事に役立つという、ラッキーな再スタートをきることが出来ました。

 

「私の職場・仕事紹介」

中国5県のNTTドコモの携帯電話事業を担当しています。
2009年6月末現在のドコモ全体の契約数は5,486万契約(シェア50.6%)、中国支社管内では302万契約(シェア51.5%)です。
成熟期を迎える中で、お客様視点に立ってその期待を上回るサービスを提供しようと取り組んでいます。

携帯電話は、数の上では成熟期にありますが、サービスはまだまだ進化しており、 魅力的な提案をし続ける必要がありますし、さらには社会的課題の解決、つまり、携帯電話にまつわるトラブルなど、陰の部分の払拭もしなければならないと思っています。

そこで、電話マナーの向上や、犯罪から子どもたちを守ることを目的として、「ケータイ安全教室」を各地で開催しています。「ケータイ安全教室」では、ご要望いただいた中国5県の小・中・高等学校や地域コミュニティなどの団体にドコモから講師を派遣し、 携帯電話を使う際のマナーや、犯罪・トラブルに巻き込まれないための回避策などをご説明しています。近年、学校からの依頼数が増加しており、2009年度は、6月末時点で予約を含め、すでに300回以上の申込があります。また教室の内容をDVD化した映像教材も無料配布しており、中国地域の小中学校に配布予定です。(2009年度 中国約2,600校、全国約33,000校) 2009年度からは、振り込め詐欺などの社会問題も踏まえ、「シニア向け」も新設しました。

 

 

「メッセージ・コメント」

会社ではすでに最長老の部類に属するため、さまざまな機会をとらえて後輩の女性を励ますことが私のライフワークとなっています。
未だ企業の中でマイノリティである女性は、サバイバルするために男性のワークスタイルに同化しようとする傾向があると思います。
周囲に学び、必要な同化はしつつも、自分らしさを失わない絶妙のバランスを目指して、新しい価値観、ビジネススタイルを企業にもたらす存在になることを、これからの女性たちには期待しています。