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経験は無駄にならない 元バレーボール全日本キャプテン

経験は無駄にならない 元バレーボール全日本キャプテン


元バレーボール全日本キャプテン
森山 淳子さん
 

 

 

 

 

 

 

 

「私の仕事紹介」

今,JTサンダーズ,男子のバレーボールチームの事務局で総務をしていて,主にチームの運営をしています。
12月から4月まではVプレミアリーグという大会があり,その大会が始まったら,毎週全国を回ってチームの受付や,応援団の対応,そして期間中には選手がホテルへ宿泊する際の手配など,色々としています。シーズンオフの時には,ジュニア育成と言いまして,バレーボールの普及・指導をさせてもらっています。
1日のサイクルとしては,大体朝通勤して,お昼にはお昼ご飯食べて,また仕事をして家に帰ってゆっくりするという生活を送っています。
ただ,リーグ期間中になると,毎週全国を飛びまわり,選手のサポートをしています。

 

「仕事を選んだきっかけ」

4年半前に現役を引退しました。引退の理由は,一言で言えば怪我です。
選手生命を断たれるくらいの怪我をしてしまいました。いろんな葛藤があり,これからどうしようかという中で辞めたのですが,将来のことを全く考えてなかったんですね。
高校を卒業して13年間ずっとバレーボールだけをしてきたので,少しゆっくりしたいと思って,一度バレーから離れました。
将来に向けて何が一番てっとり早く活かせるかな,と思い,まずパソコン教室に通いました。資格を取り,後は地元に帰ろうかどうしようか,と悩んでいる時に,広島のJTサンダーズからお声をかけていただいて,迷わず広島行きを決めました。
バレーボールを13年間やってきた中で,いろんな人の支えがあってその13年間頑張れたので,何か恩返しがしたいと思っていました。
もうプレーでは恩返しができる状況ではなかったので,今頑張っている人の手助けをしたい,それが広島行きを決めた一番の理由でした。

 
今,JTサンダーズの総務の仕事で,直接チームと関わってはいないのですが,今までの経験を生かし,現役選手の相談相手も兼ねています。
仕事のやりがいは,自分がしたことで選手から「ありがとう」と言われることだと思います。その言葉が聞きたくて,また選手の喜んでいる顔が見たくて頑張って仕事をしています。
「自分が」ではなくて「周りが」,という状況でやることは,本当にやりがいがあります。

 

「体験談」

バレーボールを始めたきっかけは,中学1年生の時に背が大きいということで部に勧誘されたことです。
中学3年生の時に県の選抜チームに選ばれ,全国大会で全国優勝し,私も賞をいただいたことでその先の道が決まってしまいました。高校は大分県にある東九州龍谷高校で,3年間みっちりとバレーボールをしました。その間,勉強との両立は全くしていなかったので,もう少し勉強しておけば良かったなと思います。

その後の進路は,いくつかの企業チームでプレーをしました。全日本では4年間プレーをして,2001年の時にキャプテンマークをつけさせていただきました。
残念ながら途中で怪我をして,辞退をすることになってしまったのですが,全日本で今もプレーしている竹下佳江や,つい最近までプレーしていた高橋みゆきと一緒にプレーしていました。
これがまとめるのが大変で,みんな個性が強い子たちの集団なので,何から手をつけて良いか,と考えて,まずは自分がしっかり日々の生活や練習態度,発言等責任を持って率先してやろう思いました。
その後,所属していた東洋紡というチームが廃部になり,JTマーヴェラスという兵庫県西宮市にあるチームに進むことになりました。
入って一カ月後に膝の半月板をやってしまって,そこからの3年間半というのは怪我との闘いでしたね。

私は3チームの企業でバレーボールをしたのですが,チームのミーティングの時は喋らない人が大半でした。
一度,「ミーティングという堅苦しいものではなく雑談タイムにしよう」と言ったのですがそれでも喋りません。私はそれで怒りました。
企業に入ったということは社会人なので,発言が出来ないということは上に上がれない。発言するということで,その言葉の重みを自分でも感じながら,発言したことに対して自分もやらなくてはいけないと感じると思うんです。
自分がもっとうまくなりたい,という気持ちがあればもっともっと前向きな発言が出来たり練習ができたりすると思うんですが,それが無いというのは今のチーム状況,結果に繋がっているんだな,と解釈していました。非常にコミュニケーションというのは大事です。なんでも良いので少しずつみんなの顔や目を見て話が出来るようになれば,もっといろんな自分の思いをみんなに伝えられるようになると思います。

 

 

「メッセージ・コメント」

何でもいいので楽しんでして欲しいと思います。その経験は絶対に無駄にはならないことだと思います。
部活をされている方は,「練習は嘘をつかない」というとよく言うと思いますが,本当に日々の積み重ねで全て決まってしまうと思うので,何事も若いうちに,たくさん泣いて,たくさん笑って,たくさん悩んで,たくさん経験して欲しいと思います。
バレーボールという短い選手生命の中で,もう少し勉強しておけばよかったと後悔があります。その後悔は皆さんにはして欲しくないので,学業とスポーツを両立してもらうことが理想ですね。
また,これからの人生たくさんの人と接してください。たくさんの人と出会うことで,たくさんの事を学び,気づかせてもくれます。