”もやもや”を伝えること、気づくことの大切さって?
マツダ株式会社
言葉の力で、一人ひとりの気づきや変化を生み出せる

(ダイバーシティ推進グループ 江畑 美保さん)
●今回、ジェンダー川柳コンテストにご協賛をいただいた理由は?

 第1回の最優秀賞「ご飯まだ?帰った時刻 同じだよ」という高校生が詠んだ句がジェンダー川柳コンテストとの出会いでした。あの句には衝撃を受けました。「もやもや」をこんな風に川柳で表現することで、その情景がすぐ浮かぶ!と感じたんです。以前から、社内ではイントラを活用し、国際女性デーや男女共同参画週間などの機会に合わせて、「今日は、○○デーです」とジェンダーやダイバーシティの啓発を行っていますが、どうしても「『男性/女性はこうあるべき』という決めつけや押しつけをしないように!」といった固い話になりがちなんですよね。川柳だったら自分が感じている「もやもや」を素直に表現することができるんじゃないかと思いました。
 社内でDE&Iを推進する中で、どうやったら自分の中の「もやもや」や「無意識の思い込み」に気づけるだろう…と思っていたんです。この川柳コンテストは、まさにその気づきを生み出す機会じゃん!と感じたことが、きっかけの一つですね。


(ダイバーシティ推進グループ 安田 俊介さん)
 誰も傷つけずに気づきを生むことができる

 川柳は、短い言葉の中に本音や本質、時代の空気といったものを込める力があると思うんです。伝えたい思いをストレートに言葉にすると、攻撃的になることもありますが、川柳にすると直球ではなく変化球で、少し横やななめから届けることができます。川柳に乗せることでどんな言葉も「怒りや悲しみの感情が湧くもの」ではなくなると思うんですよ。むしろ、クスっと笑え、考えさせられ、少し変化してみようかなと前向きな気持ちになれるな…と。それが弊社の「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」というPURPOSEに通じると思いました。川柳を通じて、ジェンダーに関する気づきや対話のきっかけにもなるこの取組に共感し、協賛を決めました。 

●社内でも「もやもや」を解消するような取組をされていますか?

 PURPOSE実現に向けて、お客さまや働く仲間に「届けたい体験(感情)」を起点に、従業員一人ひとりが行動することを目指したBLUEPRINTという組織風土変革プログラムを2年前から全社展開しています。これは性別や年代、部門が異なるグループで意見を交わす体験をすることで、多様な考えを持つ仲間とつながり、さまざまな気づきを得て、互いを認め合い、思いやる行動を主体的に生み出す取組なんです。
 また、BLUEPRINTとダイバーシティ推進の一環として、役員がそれぞれの経験や思いを語る「私の思うダイバーシティ」というメッセージを定期的に社内に発信しているんですが、社員一人ひとりが自分ごととして多様性について考えるきっかけになっています。 

性別にかかわらず公平にチャレンジできる環境づくりを
(ダイバーシティ推進グループ 山本 佳代さん)
●ジェンダーギャップ解消のためにマツダ(株)として取り組んでいることはありますか?

 性別や働き方にかかわらず一人ひとりが活躍できる環境づくりの一つとして、定期的に価値観のアップデートにつなげるDE&Iに関連した情報を発信しています。何かに気づく小さなきっかけに、新たな一歩を踏み出すきっかけになればいいなと思っています。地道な活動ですが、継続して、小さなきっかけを投げ続けることが大切だと思っています。
 また、無意識の思い込みに気づくという点では、内閣府が行った男女の役割意識調査を社内でも実施予定です。まずは自社の思い込みの傾向を認識することが、次につながる第一歩と考えています。 

●マツダ(株)が目指すワークインライフとは?

 私たちが目指す「ワークインライフ」というのは、一人ひとりが自分らしく働ける環境を作っていくことなんです。そうすることで社員のやりがいもパフォーマンスも高まって、結果的に会社の成長にもつながっていくと思っています。
 そのために、特に力を入れているのが「女性の活躍推進」と「男性の育休取得促進」です。やはりまだ「女性だから」とか「育児は女性の役割」といった無意識の思い込みが残っていて、それが女性社員から成長の機会を奪ったり、ワークインライフ(人生の中で仕事と生活を自然に調和させること)を妨げてしまったりしているんですよね。この思い込みによる影響が少しでも減っていけば、会社の成長にも繋がっていくと感じています。

 そのために、例えば、男性の育休取得者やその上司・同僚の声を発信したりして、職場全体での価値観をアップデートしようとしています。また、女性社員にはメンター制度で先輩とつながれる場を用意したり、育休に入る前から復職後のキャリアを考える仕組みづくりも進めたり… あらかじめ復職後のキャリアをイメージしておくことで、安心して育児と仕事を両立できますし、それが「共育て(ともそだて)」にもつながると思っています。
 これからは、若い世代が企業を選ぶときに「働きやすさ」とか「組織風土」を重視することがますます増えると思います。だからこそ、性別に関係なく誰もが自分らしくイキイキと働ける会社にしていきたい。広島で働きたい、広島に戻りたいと思えるような企業がもっと増えることを願っています。 

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