「わた生きゼミ」令和4年度総括!“みんなの発表会”
広島県わたしらしい生き方応援課は、性別に関する固定観念について、何が問題で社会がどうなればよいのか、そのためには何ができるのかを考え、話し合い、アクションにつなげていくことを目的に昨年度から「わたしらしい生き方を選択するためのワークショップ」を実施しています。
今年度の実施事業は、キックオフセミナー、3つのテーマ「男性の家事・育児編」、「学校生活とジェンダー編」、「子どもとメディア編」による「わた生きゼミ」、そして、3つのゼミの総括「みんなの発表会」です。
「みんなの発表会は」は、2月18日(土)にエソール広島において開催しました。いろいろな世代、立場の方22人が参加されました。進行役は、県立広島大学教授の上水流 久彦さんです。
広島県わたしらしい生き方応援課は、性別に関する固定観念について、何が問題で社会がどうなればよいのか、そのためには何ができるのかを考え、話し合い、アクションにつなげていくことを目的に昨年度から「わたしらしい生き方を選択するためのワークショップ」を実施しています。
今年度の実施事業は、キックオフセミナー、3つのテーマ「男性の家事・育児編」、「学校生活とジェンダー編」、「子どもとメディア編」による「わた生きゼミ」、そして、3つのゼミの総括「みんなの発表会」です。
「みんなの発表会は」は、2月18日(土)にエソール広島において開催しました。いろいろな世代、立場の方22人が参加されました。進行役は、県立広島大学教授の上水流 久彦さんです。
3つのゼミの参加者による発表
まず初めは、3つのゼミの参加者による発表です。
「男性の家事・育児編」は、橋本 洋輔さん(日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(株))が発表。
このテーマでは、育児中の男性が集まり、育休取得に関して周囲に言われたことや家事・育児をしている中で感じたことで、モヤモヤしたことを話し合い、「モヤっと体験」というフリップと、周囲の人への手紙形式で、モヤモヤに対して「自分はこんなことをしていきます!」という「わた生き宣言」フリップを作成し、発表したことを紹介。
橋本さんからは、「参加してみて。自分だけでなくみんなも同じようにモヤっとした体験がたくさんことがあるんだなと気付いた。みんな同じようなことを思っているのだったら、少し勇気がいることだが、「こんなことにモヤっとしているよ!」と発言・発信していくことが大事だと思った。」とのコメントがありました。
このテーマでは、育児中の男性が集まり、育休取得に関して周囲に言われたことや家事・育児をしている中で感じたことで、モヤモヤしたことを話し合い、「モヤっと体験」というフリップと、周囲の人への手紙形式で、モヤモヤに対して「自分はこんなことをしていきます!」という「わた生き宣言」フリップを作成し、発表したことを紹介。
橋本さんからは、「参加してみて。自分だけでなくみんなも同じようにモヤっとした体験がたくさんことがあるんだなと気付いた。みんな同じようなことを思っているのだったら、少し勇気がいることだが、「こんなことにモヤっとしているよ!」と発言・発信していくことが大事だと思った。」とのコメントがありました。
次は、「学校生活とジェンダー編」。佐藤祥花さん(広島修道大学2年)の発表です。
このテーマでは、大学生と高校生が、普段の学校生活や部活動、進学時や就活における「性別に関する固定観念」について話し合い、性別に関する思い込みのモヤモヤを感じる現状と、「こんなふうになったらいいな」という状態を、「わた生きビフォーアフター」というフリップを作成し、発表したことを紹介。
佐藤さんからは「今回、女性らしく、男性らしくという生き方を考えるよりも、その人らしくいきていくことが大切なんだなということがわかった。」と気付きを話されました。
このテーマでは、大学生と高校生が、普段の学校生活や部活動、進学時や就活における「性別に関する固定観念」について話し合い、性別に関する思い込みのモヤモヤを感じる現状と、「こんなふうになったらいいな」という状態を、「わた生きビフォーアフター」というフリップを作成し、発表したことを紹介。
佐藤さんからは「今回、女性らしく、男性らしくという生き方を考えるよりも、その人らしくいきていくことが大切なんだなということがわかった。」と気付きを話されました。
最後は「子どもとメディア編」。片元 彰さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン中国代表理事)の発表。
このテーマでは、子育て中の親が集まり、メディアが発信する内容や周囲の大人の言動によって、幼少期に植えつけられる性別に関する固定観念について、親の立場で話し合い、子どもに固定観念を植え付けないために自分たちでできることについて考え、テレビやネットなどのメディアの発信する「男性像」「女性像」「家族像」や、これまでに聞いたり言ったりしてしまった、性別に関する思い込みによる子どもへの声掛けなどでモヤモヤしたことと、その場面に遭遇した時に、今度から子どもに「こんな声をかけます!」という「わた生き!マイベストアンサー」のフリップを作成し、発表したことを紹介。
片元さんからは、「メディアから影響を受けているのは子どもだけでなく、大人もそう。ゼミ参加後はこういった内容に敏感になった。」とのコメントがありました。
■ワークショップ
後半は、4つのグループに分かれてのワークショップです。
進行役の上水流先生から3つの質問が提示されました。
まず、『早く絶版になってほしい #駄言辞典(日経xwoman編)』から42の駄言をピックアップし、参加者に配布。
そして、「これらの駄言の中で問題だと思ったもの、もしくは問題だと普段は思っていなかったものを各自3つ挙げて、その理由を共有してください。その上で、グループで発表する3つの駄言を決めてください。」というもの。
二つ目の質問は「女性教員、男性教員、男子友人、女子友人が女子学生のファッションをほめるのは○か、×か。」
三つ目の質問は「女性の管理職30%目標は男性への逆差別か否か。」
いずれの質問に対しても、各グループでは活発に意見が交わされました。
後半は、4つのグループに分かれてのワークショップです。
進行役の上水流先生から3つの質問が提示されました。
まず、『早く絶版になってほしい #駄言辞典(日経xwoman編)』から42の駄言をピックアップし、参加者に配布。
そして、「これらの駄言の中で問題だと思ったもの、もしくは問題だと普段は思っていなかったものを各自3つ挙げて、その理由を共有してください。その上で、グループで発表する3つの駄言を決めてください。」というもの。
二つ目の質問は「女性教員、男性教員、男子友人、女子友人が女子学生のファッションをほめるのは○か、×か。」
三つ目の質問は「女性の管理職30%目標は男性への逆差別か否か。」
いずれの質問に対しても、各グループでは活発に意見が交わされました。
最後に、上水流先生から、まとめとして
「私らしく生きるために一番大事なことは、本人たちの意思の尊重であるが、その時に、社会的な大きな仕組みというものも一緒に考えていかなければならない。
大きな問題や構造というのは、自分たち自身が行っている身近な行動の中で作られていることだと思う。普段の行動の中にこそ大きな問題を変えていく手掛かりがあるのではないか。だからこそ、このようなゼミをして私たち自身の意識を変えていかなければならないし、身近なところから発信をしていくことが重要。
大事なことは、『違うんじゃない?』と思うことには声を上げていくことです!」
とのお話で締めくくりました。
「私らしく生きるために一番大事なことは、本人たちの意思の尊重であるが、その時に、社会的な大きな仕組みというものも一緒に考えていかなければならない。
大きな問題や構造というのは、自分たち自身が行っている身近な行動の中で作られていることだと思う。普段の行動の中にこそ大きな問題を変えていく手掛かりがあるのではないか。だからこそ、このようなゼミをして私たち自身の意識を変えていかなければならないし、身近なところから発信をしていくことが重要。
大事なことは、『違うんじゃない?』と思うことには声を上げていくことです!」
とのお話で締めくくりました。
アンケートからは、
- 世代の違う方々との交流はとても新鮮で、とても楽しませていただきました!
- いろいろな固定観念があることに気付き、自分の中で大変勉強になりました。
- 初めて参加させていただきました。改めて考えさせられた気がします。社内で共有していきたいと思います。
- 初めて参加させていただきましたが、自分の固定観念がガチガチで、ジェンダー意識がまったく低すぎることを感じました。これを機に、ジェンダーアンテナを高くして磨いていこうと感じました。
- いろいろな世代、性別、立場の方の意見が聞けてとても勉強になった。
- 各世代の方の意見を聞くことができて良かったです。
- 女性らしく、男性らしくではなく自分らしくを大切にできる社会にしていきたいと思いました。
などの意見が寄せられました。
今年度は、性別に関する固定観念が「わたしらしい生き方」にどんな影響を与えているのか、ゼミ等を通じて話し合い、発信してきました。
みんながより自分らしく生きられる世の中にするために、「男だから」「女だから」の思い込みの解消に向けて、身近な人と話し合うことから始めてみませんか?
みんながより自分らしく生きられる世の中にするために、「男だから」「女だから」の思い込みの解消に向けて、身近な人と話し合うことから始めてみませんか?
広島県の取組~ゴールまでの道のり~
(グラフィックレコーダー 住田 桃子さん作)
(グラフィックレコーダー 住田 桃子さん作)