LGBT関連図書ビブリオフェス 6/12
前回は4月24日に行いましたので2か月も間を空けずの開催でしたが,定員いっぱいの15名の参加をいただきました。とりわけ特徴的なのは,10代から70代という参加年齢の幅広さです。そうした年齢層の広さから闊達な意見が交わされるのだろうか,という主催者側の懸念をよそに,発表者のしっかり準備されたプレゼンに観覧者は熱心にメモをとりながら熱のこもった議論が行われました。
発表は5分から7分で,その後質疑応答を行う流れで,一枠20分をめどに4名の方が愛読書を紹介してくださいました。発表の書籍のタイトルは以下の通りです。今回は4点の発表本の内,3点がマンガでした。
①アリス・オズマン(著),牧野琴子(訳)『ハートストッパー』(1)~(4) 路草コミックス 2021
②もちぎ『あたいと他の愛』文藝春秋 2019
③鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』KADOKAWA 2018
④如月かずさ『スペシャルQトなぼくら』講談社 2022
そして,今回も後半は交流時間を設け,ホワイトボードに記した発表で登場したキーワードを基に,また,参加者の話したいテーマからディスカッションを行いました。
終了後のアンケートをご紹介します。
「東京や大都市ではLGBTQ+のイベントもたくさん開かれているのに広島ではなかなか見つけられず,LGBTQ+関係で初めて参加したイベントでした。自身のセクシュアリティ以外のセクシュアリティへの知識を広げることもでき,とても有意義な時間をすごすことができました。ありがとうございました」という記述があり,さらにもう一つ,「実際に当事者と話しをすることで『生の声』を知ることができ,本の文面だけでは知ることができないことを学ぶことができてとても良い経験になりました」というご意見をいただきました。
上記のようなみなさまのアンケートの嬉しいご意見から「ビブリオフェスを続けていこう」というモチベーションにつながりましたし,また,書籍(図書)をツールとするイベントに年齢は関係ないのだと確信した今回のビブリオフェスでした。