(公財)広島県男女共同参画財団「エソール広島」は,男女共同参画社会づくりのための拠点です

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講座イベント実施報告

ひろしま防災の日 6.29に考える男女共同参画公開講座「誰一人取り残さない防災の学び」

6月29日(土)、ジェンダーの視点で防災を学ぶ公開講座「誰一人取り残さない防災の学び」を実施しました。この日は「ひろしま防災の日(6.29)」であり、「男女共同参画週間(6.23~29)」の最終日でした。広く県内外から140名(うちオンライン108名)もの方が受講されました。
 
この講座では、講師に被災者支援に取り組む(一社)男女共同参画地域みらいねっと(青森県)代表理事の小山内世喜子さん、プログラム内の活動発表に「生理の貧困」の学びから気づきを得て、能登半島地震の被災地に生理用品や文房具を届ける募金活動に取り組む進徳女子高等学校平和ゼミナール部を迎え、災害とジェンダーについて考えていきました。

 

講師からは、被災地での気づきから、災害時において女性の困難や負担が増大してしまう具体的な事例が挙げられ、避難所では女性の意見やニーズが反映されるようにすることや、平常時からジェンダー平等や多様性のある地域づくりを進める必要があるとお話がありました。
 
質問やアンケートには、もっと知りたい、新しい気づきがあった、地域で役立てたいなど、たくさんの声が寄せられ、関心の高さが伺えました。
受講いただいた皆さま、小山内世喜子先生、進徳女子高校の発表者の皆さま、とてもスムーズな進行役を務めていただいた(一社)リエゾン地域福祉研究所代表の丸山法子さん、関係の皆さま、ありがとうございました。

財団では、この講座の応用編として、小山内先生を再びお迎えし、次のとおり連続講座(全3回)の開催を予定しています。
・9月  7日(土)13:30~16:30 <オンライン>
・9月28日(土)13:30~16:30 <オンライン>
・10月27日(日)10:00~16:00 <会場>
詳細が決まりましたら、ホームページ、メールマガジン等でお知らせします。
地域の課題に気づき、発信・取組をしていけるよう、一緒に学んでみませんか。
皆さまのご参加をお待ちしています。

 

公開講座「今、若者たちに何が起きているのか 1」

6月27日(木)、ジェンダーの視点から考える若年層支援講座「今、若者たちに何が起きているのか(全2回)」を実施しました。
1回目の今回は、弁護士 寺西環江さんを迎え、「大人たちにできること~デートDVに気づき、助けてと言える環境を作るには」と題してご講演いただき、107名(うちオンライン90名)が受講しました。
講座では、今の若者は携帯電話やSNSの普及によりとても便利な環境下にあり、情報が溢れる一方で、性(性的同意)についての知識が不足していることが問題視されました。
また、周囲の大人がデートDVを見つけた時の望ましい声かけにも触れ、デートDVに気づくためには話しやすい関係を作ること、共感的になるべきと結ばれました。
 
アンケートへは、次のような感想が寄せられました。
・これは若者の問題、というよりは、大人の問題であり、大人から変わっていかなければならないのだと感じました。
・大人が普段から子どもたちへどう接しているかが問われているのだと思います。
性に関する知識をどう伝えていくか、普段から話ができるのか、ということとともに、日頃から子どもたちに、自分の意思を表明することの大切さを伝え、その機会の提供をしていく教育が必要であると感じました。
 
次回は、9月26日(木)、追手門学院大学准教授 櫻井鼓さんを迎え「SNS利用による性暴力」を取り上げます。私たち大人がどのように子どものSOSに気づき、性被害を防止したらよいのかを考えていきます。皆さまのご参加をお待ちしています。
詳しくはホームページをご覧ください。
https://essor.or.jp/blog/kouza/20240328140151



 

国際女性デー記念企画パネルディスカッション

3月16日(土)、国際女性デー記念企画パネルディスカッション「広島は女性にとって魅力的ですか?」を、広島県の男女共同参画をすすめる会、広島県地域女性団体連絡協議会、広島県紅葉会、広島県女性議員クラブとの共催で開催しました。各団体からのパネリストと、ファシリテーターに広島で活躍中のジャーナリストの宮崎園子さんをお迎えしたこのイベントには、55名(うちオンライン10名)が参加されました。
ディスカッションは、全世代で人口が流出している広島の課題や、エソール広島の歴史とこれからについてを取り上げ、特に「ジェンダー」はあらゆる社会課題に通底することから、エソール広島を拠点として、ジェンダー平等の推進につながる事業を県民で提案していき、性や世代を超えた議論の場にしていきたいと結ばれました。
ご参加いただいた皆さま、関係の皆さま、ありがとうございました。


 

 

第21期メンタルサポーター養成講座

 この講座は、相談業務や、対人援助活動に携わる方を対象とした講座で、今年度で21期を迎えました。
 社会の変化をとらえ、人間関係に現れる心理的課題に取り組み、人間のこころの成り立ちを理解し、男女共同参画の視点を持った相談員を養成することを目的として実施し、令和5年10月から令和6年2月まで、全7回にわたり開講しました。

 
開講日 講師 テーマ
心理部門(5回)
10/22(日) 古元 邦子さん
心理相談室アフォーダンス代表
大人として子どもの困り感と向き合うために必要なこと
11/12(日) 水谷 剛司さん
ほうゆう病院公認心理師室長
成人期の精神疾患の理解と心のケア
~発達障がいとパーソナリティ障がいを中心に~
1/14(日)  村上 雅彦さん
広島ファミリールーム 所長
夫婦・子どもに対する支援
~家族カウンセリングを中心に~
2/4(日) 野村 妙子さん
特別養護老人ホーム三滝苑 施設長
老いゆく人と家族介護者の心理過程と支援
~家族介護者は何に直面し、どう苦悩しているのか~
2/18(日) 小早川 久美子さん
えなカウンセリングルーム カウンセラー
対人援助職のためのセルフケア
~学んだ知識や技能を仕事や生活で活かすために~
男女共同参画部門(2回)
11/26(日) 河野 美代子さん
河野産婦人科クリニック 院長
困難を抱える患者の支援
~医療の現場から~
12/10(日) 寺西 環江さん
和法律総合事務所 弁護士
女性が直面する苦境
~DVと性被害の実態と支援~


受講生からの感想の一部をご紹介します。
・人間にとって自尊心がどれほど大切なものか、またそれを傷つけるDVが人間に及ぼす影
   響についてよくわかりました。
・ワークを通し、聴いてもらえることは、満足感の高いストロークであり、自己肯定感を
 高めるものだと体験できた。
・「話してみたいという人間関係は、上下関係ではなく、対等である」と話されたことも
   印象的であった。
・医療現場での事例など興味深い内容ばかりで大変勉強になりました。
・時間が経つほど夢中になれる内容で学びも多く、勇気を出してこの講座に申し込んで本
   当に良かったです。


受講生の皆さま、講師の皆さま、ありがとうございました。

       

       
 

 

「みんなのDX研修(女性×デジタル)」

1月31日(水)、「みんなのDX研修(女性×デジタル)」を広島県との共催で開催しました。この研修には、県内で就労を希望している方やスキルアップを目指している方など48名(うちオンライン37名)が受講されました。
昨年度から開催しているこの研修は、参加者の方からご好評をいただき、今回で3回目となりました。
前半では、各講師から、DXの説明や最新デジタルツールの紹介、デジタル人材における女性のキャリアについてお話があり、後半は、広島県商工労働局から、就職のためのデジタル技術習得についてのお話や、「わーくわくママサポートコーナー」の紹介がありました。
ご参加いただいた皆さま、関係の皆さま、ありがとうございました。

 

公開講座「AIとジェンダーを考える」

1月27日(土)、瀬古素子さん(叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部准教授)を迎え、公開講座「AIとジェンダーを考える」を実施しました。
エソール広島では初めて扱うテーマの「AI」を取り巻く現状を知り、そこから見えるジェンダー課題を考えるこの講座は、グループ受講を含めて県内各地から約50人のお申込をいただきました。
 
アンケートへは、次のような感想が寄せられました。
・AIには便利な一面もあるけれど、AIが学ぶ情報源が、偏った考え方からでは、偏ったものでしかないと改めて感じた。
・既存のジェンダーバイアスをAIが学習し、再生産されて強化されて拡散されていく現状を知ることができました。現状に抗うのは難しいと思いますが、立ち止まって考えることを続けていきたいと思います。
・AIも子どものように「育つ」のだなと思いました。みんなで大事に育てると、素敵なAIができるのかなと思います。
 
エソール広島では、様々な視点からジェンダー平等を推進するために、今後もこのような講座やイベントを実施してまいります。
受講生の皆さま、瀬古先生、ありがとうございました。

 

公開講座「性の多様性と教育」

1月25日(木)、河口和也さん(広島修道大学人文学部教授)を迎え、公開講座「性の多様性と教育」を実施しました。
広島県教育委員会の後援をいただいたこの講座は、職場からも参加しやすいようにと、平日にオンラインで開催しましたが、グループ受講を含めて約140人のお申込をいただきました。一般の方も多く受講されており、このテーマについて、幅広く関心を持たれていることが伺えます。
 
アンケートへは、次のような感想が寄せられました。
・誰もが「多様な性」の当事者であることが、よくわかる講演でした。
・誰もが安心して学校生活を送れるよう、相談機会の確保、理解促進に向けた取組について考えていきたい。
・生徒達の方が柔軟な考え方をしており、先生方や保護者の方の意識を変えるための講演の必要性を感じました。
・今日のような「基本的な理解」を、まず教職員が学ぶ必要があり、広報、啓発が盛んになることを望みます。
 
子どもたちが多くの時間を過ごす学校では、先生方をはじめ周囲の人の理解が必要不可欠です。エソール広島では、今後も皆さまのご意見を参考にしながら、このような取組を進めてまいります。
受講生の皆さま、河口先生、ありがとうございました。


 
なお、エソール広島では、2月23日に全館をあげて「専門家無料相談会」を実施します。この日は、支援者によるLGBT相談、臨床心理士によるこころの相談、弁護士相談を行います。事前申込が必要です。
詳しくはコチラをご覧ください。

 

 

(フォローアップ研修)対人支援の技術~カウンセリングから学ぶ~

11月25日(土)、地域に支え合いの輪を広げていくことを目指して、対人支援の基本となる「聞く技術」を、カウンセリングの技法から理論と実習で学ぶ講座「対人支援の技術~カウンセリングから学ぶ~」の修了生を対象としたフォローアップ研修を実施しました。
講師に宮田智基さん(帝塚山学院大学 大学院教授)を迎えたこの講座には、令和4年度、5年度の修了生のうち18名が「学びの継続」として受講しました。

テーマは、「家族コミュニケーションの循環を変える」です。受講生からは、「相談者を個人だけでなく、社会という大きなシステムの中で見たときに、どう関わっていけるのか、アプローチしていけるのかという視点は大事だと思います」「循環という言葉が特に印象に残っています。本人、周囲、コミュニティ、組織社会で様々な滞りが起きていると感じました」「問題ばかりを見るのではなく、俯瞰してシステム全体を見ていける力を身に付けたいと思います」などの感想が寄せられました。

今回、再びエソール広島に集まっていただいた受講生の皆さん、宮田先生、ありがとうございました。

 

エソール広島無料相談会

昨年度に引き続き、9月23日(土・祝)、専門家による無料相談会を実施しました。
今回は、臨床心理士によるこころの相談や弁護士相談に加え、支援者によるLGBT相談も行ったところ、たくさんの方にご利用いただきました。
アンケートからは、「いろいろな悩みなどを話せてうれしかったです」「専門的なアドバイスをもらえ、次の対策が分かりました。気持ちも少し楽になりました」などの声が寄せられました。
 
通常の相談(エソール広島相談事業)はこちら

 

 

ワンデイセミナー「子どもたちを社会で育む」

9月3日(日)、土居和子さん(臨床心理士、公認心理師、社会福祉士、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー)を迎え、令和5年度支援者養成講座 対人支援の技術第2弾!ワンデイセミナー「子どもたちを社会で育む」を開催しました。
 
受講生15名が3つのグループに分かれ、ディスカッションを交えながら展開していきました。講座の前半では、不登校、ひきこもり、ヤングケアラー、いじめ、自死など子どもたちを取り巻く課題に触れ、子どもに関わる課題を個人や家庭の問題として考えるのではなく、社会のひとり一人が「自分ごと」として考えることが重要であるとお話がありました。これを受け、各グループで、「子どもたちにとっての良い環境」について意見交流しました。
後半は、子どもたちを社会で育むために知っておきたい基礎知識や、子どもたちとの関わりには肯定的な声かけを!と学びました。
最後は全員で輪になり、それぞれの感想をシェアしました。全体を通して、子育て支援者仲間との出会いを楽しみながら積極的な意見交流がなされ、支援の枠を超えた新しい発見につながったようです。
 
アンケートからは、「実践的な内容が多く、今後支援につながる材料を得ることができました。」、「自分の子育ての悩み、支援している子どもさんとの関わり方についてとても学びが深まりました。」、「講座の内容も参考になりましたが、グループワークでお互いが素直に意見交流できたのがよかったです。」などの感想が寄せられました。
受講生の皆さま、土居先生、大変ありがとうございました。