(公財)広島県男女共同参画財団「エソール広島」は,男女共同参画社会づくりのための拠点です

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コロナ禍の中での子育て,介護問題ーケアする側,される側の苦境を通して考えるージェンダーの視点から

講座イベント実施報告

コロナ禍の中での子育て,介護問題ーケアする側,される側の苦境を通して考えるージェンダーの視点から

5月8日(日)14:00~16:00に春日キスヨさんを講師にお迎えして,「コロナ禍のなかでの子育て,介護問題—ケアする側,される側の苦境を通して考える―ジェンダーの視点から」と題した公開講座を,エソール広島研修室と,zoomのハイブリッドで開催しました。会場は47人,オンラインでは45人の方にご参加いただきました。
コロナ禍がもたらしたダメージには格差があること,とりわけ長寿期高齢女性と,シングルマザーの苦境などデータを使って詳しく説明いただきました。また,その社会的要因についても深く掘り下げた内容でした。長寿期単身者が増え続ける社会で,これからを見据えた生き方をしっかり考えることが大事と,熱く語られた春日キスヨさん。
寄せられたアンケートからも,次につなぐテーマを見出すことができました。
ありがとうございました。
以下ふたつご紹介します。
「ジェンダーの視点から見る,介護,高齢者,シングルマザー等の問題,現代的な問題であり,常に耳にしながら,漠然と考えがちな問題について,その実相,当事者の生の声を通して問題点を指摘され,深く考えさせられました。」
「コロナ禍がもたらした高齢者への影響についての話。我が身に置き換えて話を聴くことができました。特にフレイルについては年を重ねるに従って深刻な問題だと思っています。」
今回の講座では,「支援」に携わる方へのメッセージも込められていました。それは,メンタルヘルスに問題を抱える方や,不安定な非正規雇用の方は,常に「不可視化」されており,コロナ禍以降の生活困窮者は膨大な数になっているが,そこに支援が届いているのか。また,その支援には専門的な知識や技術が不可欠であるとのご指摘でした。
エソール広島では,その一助となるように支援活動を行っている方へ向けての支援者養成講座「対人支援の技術~専門家から学ぶ~」を開催します。
支援をするとき,それぞれの専門家につなぐことが大事になってきます。どのような形で,どんな専門家につなげていけばいいのでしょうか。スキルアップを目指して,学んでみませんか。
全3回(1回につき3時間)の連続講座です。
□6月19日(日)13:00~16:00 臨床心理士 橋本 智恵美さん(杉原心理相談室)
□7月10日(日) 13:00~16:00  弁護士 寺本 佳代さん(八丁堀法律センター)
□7月24日(日) 13:00~16:00 医 師 田原 一優さん(京口門クリニック)・河野美代子さん(河野産婦人科クリニック)